[2333] 「レオニー」 2011年1月9日 10時0分
淀橋長治 さん
film お正月に見るお勧め映画
海外で撮った女性監督作品を見る
●松本侑壬子(ジャーナリスト・映画評論家)
(略)
『レオニー』(松井久子監督、10年
*2)は、監督が原作に出会ってから7年がかりの
念願の映画化。世界的彫刻家イサム・ノグチの母親レオニー・ギルモアの母の愛と自
立の59年の生涯。松井監督が自らの人生に重ねて14回も書き直した脚本は、大掛
かりな見せ場でなく緻密(ちみつ)な短編小説を読むような実感にあふれている。100
年前のニューヨークから明治・大正期の日本へ ― 英国人女優エミリー・モーティマー
(レオニー)の知性と意志ある演技は、欧米女性から見た明治の日本の女性観でもあ
る。津田梅子(原田美枝子)や小泉セツ(竹下景子)など実在の人物を含めて、ヒーロ
ーの恋の相手としてでなく、自分自身を生きる明治の日本女性像がくっきりと描かれ
ているのも、女性監督ならでは?
(略)
*2 東京・シネスイッチ銀座ほか全国公開中
配給
角川映画
TEL03(5213)06
81
(略)
『ふぇみん』2011年1月1日号
7ページ
まえのぺーじ あたらしいぺー
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