[2272] 救急搬送:統合失調症患者、腸閉塞に
受け入れ先なく死亡
救急隊、13病
院に要請③ 2010年12月31日 17時33分
レオン さん
多摩地区の精神科病院は救急隊が連絡した患者の容体から「脳などの疾患が疑わ
れる」と判断。検査設備や医療機器がないため受け入れを断り、検査ができる他の病
院へ運ぶよう頼んだという。 多摩地区の大学病院は救急隊から連絡があった時、すでに他の救急患者の治療をし
ていた。「対応できるベッドが空いていなかった」という。 このほか複数の病院が今回のケースではなく、一般的な事情を説明した。総合病院
や大学病院によると▽休日や夜間はスタッフが少なく、治療後も目が離せない精神疾
患に対応するのは困難▽当直医が精神障害者の診療で苦労した経験がある--な
どの理由で受け入れられないという。【江刺正嘉、奥山智己、堀智行】 ◇総合・大学病院の精神科病床、報酬低く撤退相次ぐ 精神疾患患者も含めた搬送困難例を解消するため、東京都は昨年8月末、救急隊が
受け入れ先の2次救急医療機関を見つけるまで20分以上かかるか、5カ所以上断ら
れた場合を「選定困難事案」とし、地域ごとに指定した病院が患者の受け入れを調整
したり、自ら受け入れに努める「東京ルール」を導入した。 都によると「選定困難」に該当したのは今年10月末までの1年2カ月間で1万4105
件に上り、うち精神疾患や薬物中毒が理由になったケースは1766件で全体の1割を
超えた。
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