[2209] 『べてるの家の恋愛大研究』 2010年12月13日 23時18分
レオン さん
『べてるの家の恋愛大研究』
浦河べてるの家
著/大月書店
1600円
べてるの家は、北海道浦河町で生まれた、精神障がい等を抱えた当事者の地域活動
拠点。まち興しや、「幻覚&妄想大会」「当事者研究」などユニークな試みが国内外の
注目を集めている。
自分の「苦労」を仲間とともに解明する「当事者研究」はいずれも示唆深いが、「究極
の苦労」ともいえるのが、恋愛。この本には当事者たちの恋愛研究がギッシリ詰まって
いる。
共依存、妄想、自己嫌悪、片思い…。統合失調症、パーソナリティ障がいなど人間関
係の苦労が人一倍多いメンバーだけに、自分の恋愛パターンを分析し、自分の助け
方を考察する研究は奥深い。
大笑いし、深くうなずきながら読むうちに、自分も研究の仲間入りをしていることに気づ
く。そう、恋愛は誰にとっても、厄介で楽しい「自己コントロール障害」!?
巻末の「浦河におけるカップル支援&子育て支援」も、DVや虐待に悩む社会に大きな
示唆を与えてくれる。(JO)
(本の価格はすべて税抜きです) 『ふぇみん』2010年12月5日号
6ページ
書評
……コメント抜きに、引用しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿