[2129] 鷹野隆大 作品展『金魚ブルブル』① 2010年11月27日 10時8分
レオン さん
鷹野隆大 作品展『金魚ブルブル』
幻想はぎ取った断片に現れる他者性
アライ=ヒロユキ
美術・文化社会批評
リアルをうつし取る写真は絵画と違い、他者への関わりがストレートに作品となる。鷹
野隆大(たかの・りゅうだい)による『金魚ブルブル』という奇妙な題名の展覧会が、東
京・京橋のツァイト・フォト・サロンで開催されている。「ヨコたわるラフ」「男の乗り方」な
ど、鷹野は自らのセクシュアリティを問いかけるように男性ヌードを撮り続ける。二〇
〇〇年に発表された男性が裸婦ヌードの典型的なポーズを取った作品に、多くのもの
は違和感を抱いた。だが、それはヌードが男性による女性への欲望の制度にすぎないことを見事に暴いた。一方で、近年はBL(ボーイズラブ)や韓流スターの人気に見ら
れるように、女性もまた男の身体をあからさまに消費するようになった。
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