[1975] 子宮頸がん① 2010年7月18日 10時19分
レオン さん
『ふぇみん』2010年6月15日号(第2926号)に、次の記事が載っていました。以下
に、引用します。
子宮頸がんワクチンは検診とセットで
子宮頸がんはワクチンで防げる!
とワクチン接種がすすめられている。小学校6年
生の女子全員にワクチン接種の助成を始めた自治体もある。「子宮頸がんって、どん
ながんなの?」「子宮頸がんのワクチンは接種した方がいいの?」。産婦人科医の丸
本百合子さんに聞いた。
子宮頸がんとは
子宮にできるがんには、子宮の本体にできる子宮体がんと、子宮の入り口付近にでき
る子宮頸がんがある。子宮頸がんは若い女性に多く発生するがんで、現在、年間1万
人が罹患(りかん)しているが、この数は急増している(グラフ参照)。
子宮頸がんの原因は、ヒトパピロマウイルス(HPV)によるものだということが1980
年代に入り明らかになった。HPVは100種類以上のタイプがあるが、このうち、15タ
イプが子宮頸がんの発生に関与しているという。HPVは性交渉によって感染する。性
交渉のある女性の約80%が一度は感染するが、ほとんどの人は、そのうち自然に消
えてしまう。しかし、HPVが排除されず、持続感染状態となると、子宮頸がんの「前が
ん病変」が発生するという(感染からがんになるまでに約10年)。
子宮頸がんワクチン
HPV感染を防ぐことを目的にワクチンが開発された。日本で昨年接種が始まったワク
チンはHPVの中でも、16型、18型の2つのタイプのワクチンで、子宮頸がん全体の6
0~70%が防げるという。HPVに感染する前に接種するのが望ましいとされているの
で、「11歳から14歳の女子に優先的に接種すべきだが、45歳の女性でも効果があ
る」と日本産婦人科学会が声明を出している。また、子宮頸がんワクチンは、すでに感
染しているHPVを排除したり、細胞の異形成やがんの進行を遅らせたり治癒する効果はないので、注意が必要だ。
(続く)
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