[1940] 現地報告「ワールドカップの喧騒と南ア」④ 2010年7月1日 20時19分
レオン さん
報道によると、今回のワールドカップでFIFAは二百四十億ランド(約2千880億円)の
利益を上げるという。FIFAによると、この利益の七五%はサッカー競技の発展のため
に使うという。その一方で、南アフリカはこのイベントのために六百三十億ランド(約7
千560億円)支出しているという。また南ア政府はFIFAに対して、代表団やスポンサ
ー、放送権保持者、マスコミ、観戦者に対し、関税や税金の免除、外貨の持ち込み持
ち出し制限の解除などを行っており、その結果、本来あるべき数千~一億ランド(数億
~12億円)の歳入を失っているという。
「今度はオリンピックだ」
南アのナショナルチーム、バファナバファナ(ズール語で少年たちの意)は六月二十二
日の試合を最後に、姿を消した。フランスに勝ったものの次のラウンドに進むことがで
きず、翌日のケープタウンの新聞は「終わったが、倒れたわけじゃない」
(Out, but not down)の見出しを掲げ、最後にようやく試合に勝ったチームと、それを一
丸となって応援した人々を持ち上げた。そしてその翌日には「今度はオリンピックだ」
(Now for the Olympics)の見出しを掲げ、それまでに作られてきたナショナリズムの雰
囲気がなくならないうちに、次のイベントに向けて動き始めている。 ワールドカップは七月十一日に予定されている決勝戦まで続けられることになってい
るが、南アが敗退しアフリカのチームも不振の中で、南アの人にとって「目標」のなくな
ったイベントは、これからどう進んでいくのだろう。そんな中で、政府が学校の冬休みを
延長したために期間中休みになった子どもたちや、海外からやってきたサポーター
で、街やショッピングモールだけは大賑わいだ。(6月24日)
現地報告「ワールドカップの喧騒と南ア」 http://www.jrcl.net/frame10075a.html
……コメント抜きで、紹介しました。
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