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「障害者の表記について」考える② 2009年2月10日 15時47分
国士無双 さん
国士無双です。
先程のブログの続きです。
僕自身の体験からして、当の障害者自身はきっと「日本障害者協会」の意見に同意す
るんじゃないかと思う。そして、「改名」を推進しようとしているのはきっと健常者じゃな
いかと思う。その健常者も、全てを指すんじゃなくて、きれいで優しくて平和でおしゃれ
なものを偏愛する性向を持った人々、「弱者」と見れば菩薩のような微笑とともにすり
寄っていって「優しくしてあげる」人々、そしてそんな自分の振る舞いにお腹一杯の満
足を得る人々であるに違いない。「ある種の人々」としかいいようがないが。
障害者という言葉ほど「改名」が多く試みられたものは無いと思う。多く試みられたとい
うことは、即ち多く失敗したことを意味するんだけれども。「禁煙なんて簡単だ。俺はも
う200回もやったよ。」というマーク・トウェインのジョークに似て。
一時期、ディスエーブルド(disabled)、と言い換えられた。これは「ある種の人々」に
非常にありがちな外国語の直輸入だ。QOLとか、リプロダクティブライトとか、ジェンダ
ーとかね。こうやって直輸入言葉を提示しておいて、その意味を問われると「それは非
常に多義的で、とても一口に説明できるような問題ではないが・・・」などという前置き
を必ずするんだよ。本人達がろくにものを考えていない証拠。なんとなくかっこいい、
優しい、平和だ、つまり「ある種の人々」の心の琴線に触れるというに過ぎないのであ
って、思想も何もあったもんじゃない。ただの「気分」だ。だから直輸入言葉には気をつ
けなければならない。
次に続きます。
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