2016年4月4日月曜日

[1136] イタリアのバザリア法の現状③ 2008年11月25日 17時23分



[1136] イタリアのバザリア法の現状③  20081125 1723

国士無双 さん

国士無双です。 
先程の記事の続きです。 
「選ぶべき道は一つ。病院に頼らずに地域で支える新システムをつくるしかないはず なのです。しかし、その方向に向かわなかった国アメリカでは、多くの人たちが路上に 放り出され、ホームレスとなりました」 
 イタリアはアメリカとは違って、徹底した地域保健サービスの道を選択した。その改 革の先頭に立ったのがフランコ・バザリアだ。精神病院院長だった彼は、精神病院の 実態を世に知らしめるため、写真集の発行や、テレビ放映や、本の出版という、いわ ゆる“内部告発”に知恵を絞った。精神病院という名の『収容所』に、患者という名の 『囚人』たちが、隔離され、捨てられ、死んでいく、そんなおぞましい姿を白日の下にさ らした。 
 「こうして1960年代後半には、すでに地域保健サービス網をつくるための実践が動 き出しました。1968年には旧来の精神保健法が部分的に改正されて、精神保健セン ターの設置が可能になりました。これが1978年の180号法の開花に道を開いたの です」 
 そして次のような数字が紹介された。 
 1971年には、9万4,800人もの患者がマニコミオ(精神病院)に入れられていた。 180号法ができた1978年にはそれが6万4,752人に減り、20年後の1998年に は7,704人に、そして20世紀の終わりにはゼロになった。今の精神科のベッド数 は、総合病院の精神科と私立病院を合わせても1万床に届かない。 
 「イタリアの人口は5,500万で、日本の半分です。その日本の精神病院は、いま実 に35万床ですから、イタリアの改革がいかに徹底したものかがわかります」と大熊さ んが補足説明する。 
次に続きます。

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