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日本の児童の15%が精神病様体験あり② 2008年8月5日 14時31分
国士無双 さん
国士無双です。
先程の記事の続きです。
悲観主義に彩られたサービスでは沈滞する
思春期に精神病様体験(妄想や幻聴)をした若者たちは、強い不安にさらされます。
この重要な時期、英国では1年から1年半も適切な治療サービスに行き着かないのが
実態でした。この遅れのため若者は危機的状況が生まれ、入院や強制入院、警察の
保護、多大なトラウマといった経験をしています。またこの間家族の不安にも関心が
払われませんでした。
「たまらないのは可能性が失われてしまったことです。最初の4年間の治療のために
娘の能力がどのくらい失われてしまったのでしょう。私たちには分からない」とある母
親は言っています。「仕事がなく、彼女もいない、テレビもない、本当に何もない……。
まるで大きな落とし穴に落ちてしまって出られない感じでした」と当事者は言いました。
精神病早期支援宣言は、最新の神経科学の情報提供、家族支援、早期発見・支援
こうした事態を変えるため「精神病早期支援宣言」(1999)が発せられました。早期
発見、未治療期間を減らす、発症に続く3~5年が重要である、家族にも当然支援を、
偏見や強制を最小限にしながら薬物療法や心理社会的支援による回復を促す、鬱や
自殺のような2次的な問題が広がるのを防ぐ、地域の社会サービスの調整を進めるこ
とになったのです。
早期支援チームのメンバーはすべて家族支援の訓練を受ける
早期支援は患者の自宅で会うことがほとんどです。90%の例で患者の自宅で家族 と会って家族支援をおこないます。ときには学校、大学、かかりつけ医のクリニックを
選択することもあります。家族教育グループと介護者支援ミーティングは地域の施設
でおこなわれます。家族があげた懸念に気を配り、家族と一緒に患者に関わるように
します。家族支援の多くは、早期支援ケースマネージャー(精神保健看護師、作業療
法士、ソーシャルワーカーなど)がおこなっています。
続きます
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