2016年3月2日水曜日

[390] 朝永です。長々と引用します。 2008年3月10日 9時20分



[390] 朝永です。長々と引用します。  2008310 920

朝永振一郎 さん

東京新聞 筆洗 2008年3月10日付 

息は上がり、体は、そこらじゅうが悲鳴をあげている。もうやめよう、もう十分だ。だが、 もう一歩だけ前へ。いや、もうだめだ。でも、もう一歩だけ前へ▼そんなふうに葛藤(か っとう)を積み重ねてランナーはゴールへと近づいていくのではないか。してみれば、 マラソンとは「あきらめること」との闘いなのかもしれない。きのうの名古屋国際女子マ ラソンを見ていて、そんなことを考えた▼金に輝いたシドニー大会以来の五輪出場と いう高橋尚子選手の夢はスタートから十キロもいかないところで、あっけなくついえ た。もし夢だけが、この天才ランナーの燃料なら、そこで止まってもおかしくはない。だ が、彼女は走り続けた。「あきらめること」に抗(あらが)うように▼レース後、高橋選手 が明かしたのは、昨夏、致命的ともいえる右ひざ手術を受けていた事実。もし「あきら めること」に慣れていれば、そこでジ・エンドのはずだ。だが「挑戦せずにあきらめるわけにはいかない」と練習を重ね、名古屋に来た。もうだめだ、でも、もう一歩だけ前へ、 と▼結局、マラソン選手とは「あきらめること」の苦手な種族で、彼女はその典型なの だろう。そして、それが見る者の心も揺さぶるのではないか。もし、夢の実現を目撃したいだけだったなら、あれだけの観衆が、期待のQちゃんの二十七位でのゴールを競 技場で待ち続けるわけがない▼レースは若い中村友梨香選手が制し、五輪代表が有 力に。世代交代の印象だが、十四歳上の高橋選手は引退を否定した。やはりまた、も う一歩だけ前へ、である。 
こういう引用は、法に触れるのでしょうか??? もしそうなら、管理人さん、申し訳ないですが、削除してください。 朝永

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